中小企業の財務分析セミナー・トップ
財務分析セミナー(内容)
セミナー講師より はじめに
中小企業における収益力とは
中小企業における粉飾決算の見抜き方
- ┣ 業績悪化の兆候
- ┣ 利益調整と粉飾決算
- ┣ 業績悪化と決算対応
- ┣ 粉飾処理の方法
- ┣ 見落としてはいけない粉飾とは
- ┣ 粉飾決算を見抜くポイント
- ┣ 貸借対照表と損益計算書の関係
- ┣ 不良資産の増加額を見抜く
- ┣ A:粉飾額が少ない場合
- ┣ B:相当額の粉飾を仮払金で行う場合
- ┣ C:相当額の粉飾を在庫で行う場合
- ┣ 注意が必要な粉飾決算とは
- ┗ 減価償却費の未計上等について
財務分析の具体例
中小企業の決算書を読みこなす
キャッシュフロー分析の基本
セミナー講師より さいごに
お問い合わせ
セミナー講師:石田昌宏
石田会計事務所代表
公認会計士
税理士(名古屋税理士会所属)
中小企業における粉飾決算の見抜き方
貸借対照表と損益計算書の関係
さて、実際に貸借対照表に不良資産が膨らんでいく傾向は、どのように把握すればよいのでしょうか。
損益計算書と貸借対照表の関係から考えてみましょう。
たとえば売上高が1億円(100百万円)の会社があったとしましょう。
月商は概ね8百万円です。
このような会社の貸借対照表(資産の部)は、一般的には次のようになっています。
現金預金 10百万円
売上債権 32 〃
棚卸資産 19 〃
有形固定資産 15 〃
その他資産 4 〃
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(資産合計 80百万円)
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現金預金は、月商の8百万円以上は確保したいため、とりあえず10百万円。
売上債権は、最終までの月数が4ヶ月として32百万円。
棚卸資産は、在庫回転月数は3ヶ月として、それに原価率を乗じて19百万円。
(この事例では仮に80%程度にしました。)
有形固定資産は従業員10名程度に必要と思われる分として15百万円。
その他資産は元々多額ではないことが多いため、とりあえず4百万円。
資産合計は結果として売上高と比較的近い数字の80百万円
これで一般的によく見かける、結構リアルな貸借対照表になったと思います。
中小企業の場合には、少ない投下資本で売上を作ることが多いため、上場企業と比較すると、売上高に対する資産合計の比率が少なめになります。
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