中小企業の財務分析セミナー・トップ
財務分析セミナー(内容)
セミナー講師より はじめに
中小企業における収益力とは
中小企業における粉飾決算の見抜き方
- ┣ 業績悪化の兆候
- ┣ 利益調整と粉飾決算
- ┣ 業績悪化と決算対応
- ┣ 粉飾処理の方法
- ┣ 見落としてはいけない粉飾とは
- ┣ 粉飾決算を見抜くポイント
- ┣ 貸借対照表と損益計算書の関係
- ┣ 不良資産の増加額を見抜く
- ┣ A:粉飾額が少ない場合
- ┣ B:相当額の粉飾を仮払金で行う場合
- ┣ C:相当額の粉飾を在庫で行う場合
- ┣ 注意が必要な粉飾決算とは
- ┗ 減価償却費の未計上等について
財務分析の具体例
中小企業の決算書を読みこなす
キャッシュフロー分析の基本
セミナー講師より さいごに
お問い合わせ
セミナー講師:石田昌宏
石田会計事務所代表
公認会計士
税理士(名古屋税理士会所属)
中小企業における粉飾決算の見抜き方
粉飾決算を見抜くポイント
粉飾の処理は、極めて簡単です。
粉飾仕訳を1行入力するだけで実行できます。
その仕訳の金額を変えれば、どれだけの金額でも粉飾可能です。
しかし、粉飾を行う社長の立場で考えれば、簡単に見つかるような粉飾では意味がありません。
できるだけ巧妙に粉飾を仕込んできます。
複数の仕訳に分割して、粉飾処理を行うことの方が多いと思われます。
そのため、一つ一つの粉飾処理を見つけ出すことは、極めて困難です。
ここで粉飾決算を見抜くための、とっておきのノウハウを提供いたします。
粉飾を行うと、利益が水増しされるだけではなく、利益を水増しした金額と同じだけ貸借対照表に不良資産が計上されます。
さらに翌期も利益を水増しすると、その年度分の水増し額が、前期分の水増し額にオンされる形で、貸借対照表に不良資産が蓄積されます。
毎期1,000万円の粉飾を続けると、5年後には貸借対照表に5,000万円の不良資産が計上されることになります。
つまり、粉飾を繰り返さないといけないような赤字体質の会社は、
「貸借対照表上に不良資産がどんどん貯まっていく」
ことになります。
ですから粉飾を見抜くためには、損益計算書ではなく、貸借対照表上の不良資産が膨らんでいく状況で判断するとよいのです。
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