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セミナー講師より はじめに


 税務会計の専門家である私には、中小企業の財務分析はとても簡単に思えます。
 注意を要する水準に達している粉飾決算に対しては、
 9割以上の確立で粉飾を見抜くことができる
 しかも、多くの場合、
  25%以内の誤差で粉飾額を推定できる
と思っています。

 嘘だと思われるかもしれませんが、私は現在、銀行や信用金庫等のコンサルタントとして、実際に粉飾決算を見抜くお手伝いをしています。
 必要なのは決算書、内訳明細書、税務申告書だけです。
 しかも、1社の分析に掛かる所用時間は5〜10分程度です。
 中小企業の決算書分析において、簿記の知識は重要ではありません。
 一番大切なのは決算書作成に関する実務の知識です。

 儲かっている会社はどのように決算を組むか、逆に会社が損をした場合には決算をどうするか、さらに損失を拡大させた場合はどうか。
 それぞれの場合において、中小企業の社長が行っている決算対策は、実はほとんど同じです。

 それさえ知っていれば、どのような決算対策を取ったのかを確認するだけで、実際にはどのような状況だったかが推定できるので、財務分析は簡単に完了してしまいます。
 要注意先や要管理先、破綻懸念先の状況にある会社を正常先と判断してしまうようなミスを、大幅に減らすことが可能です。

 このサイトでは、中小企業においてほとんどの社長が行っている決算対策を紹介しつつ、その知識を利用した分析方法を説明していきます。
 「目からウロコ」の財務分析をお楽しみください。
 意外と簡単に、中小企業の収益力が理解できるようになると思います。




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