次へ→

キャッシュフロー分析の基本

キャッシュフロー分析の方法


 中小企業に対するキャッシュフロー分析では、本業でお金がまわっているかを確認することが一番大切です。
 要は、会計上の利益ではなく、資金収支上で利益を把握するということです。

 難しく考えることはありません。
 小遣い帳と同じです。
 入金から支出を引いて、いくら残ったかを計算するだけです。

 基本は、売上高や営業外収益に対する入金から、売上原価や販管費、支払利息等に対する支出を差し引いて、計算します。


 <資金収支>

   + 売上高に対する今期の入金額
   − 売上原価に対する今期の支出額
   − 販売費及び一般管理費に対する今期の支出額
   − 営業外損益・特別損益に対する今期の入金額および支出額
  -------------------------------------------------------------
       今期の本業における資金収支額
  ===============================


 ただし、それらに関する入金額や支出額は、実務的には集計されていない場合が殆んどです。
 そのため、実務としては決算書を利用して、入金額や支出額を推定することになります。

 実際に計算するためには、2期分の決算書が必要です。
 では、簡単な事例で実際の計算を行ってみましょう。



    中小企業の財務分析セミナー Web版    次のページへ