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キャッシュフロー分析の基本

キャッシュフロー分析から分かること


 キャッシュフロー分析によって本業でお金がまわっているかを把握すると、本来の業績が見えてきます。
 一般的には、
   儲かると利益が出て資金が増える(借入れが減る)
   損をすると赤字になって資金が減る(借入が増える)
ということになります。

 中小企業の場合は、利益や赤字は粉飾によって操作されるため、
   儲かっても利益はあまり増えない
   損をしても赤字にはならない
といった場合が珍しくありません。

 決算書上の利益や損失で業績を判断しようと思った場合には、粉飾の可能性を考慮しなくてはなりません。

 ですが、どれだけ決算書を粉飾したとしても、粉飾処理でお金が動くわけではありません。
 儲かれば資金が増えるか借入が減りますし、損をすれば資金が減るか借入が増えます。

 キャッシュフロー分析を行えば、
   「資金が増えているのか減っているのか」
が分かります。
   「儲かっているのか、損をしているのか」
が推測できるということです。

 仮に決算書が粉飾されていても、そんなこと関係なしに、儲かっているかどうかが推測できるのです。
 ですから、キャッシュフロー分析は重要だといえます。
 とくに、業績の悪化を粉飾決算で隠している可能性の高い会社に対しては、キャッシュフロー分析が大きな威力を発揮します。



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