中小企業の財務分析セミナー・トップ
財務分析セミナー(内容)
セミナー講師より はじめに
中小企業における収益力とは
中小企業における粉飾決算の見抜き方
財務分析の具体例
- ┣ 損をしたり儲かったりする会社の決算
- ┣ 赤字体質会社の決算書
- ┣ 在庫と売上債権の回転日数について
- ┣ 回転日数で検討する
- ┣ 在庫の水増しによる粉飾決算書
- ┣ 架空売上について
- ┗ 内訳明細書のチェック方法
中小企業の決算書を読みこなす
キャッシュフロー分析の基本
セミナー講師より さいごに
お問い合わせ
セミナー講師:石田昌宏
石田会計事務所代表
公認会計士
税理士(名古屋税理士会所属)
財務分析の具体例
在庫と売上債権の回転日数について
長期間のデータを利用するというポイントは説明しました。
もう一つ大切なポイントがあります。
それは金額ではなく比率を利用して分析するということです。
たとえば、毎期売上高100百万円前後で推移している会社の在庫が、
19→25→24→30→32→34
となっていれば、明らかに怪しい感じがします。
しかし、売上高が
100→115→130→145→160→175
となっている会社の在庫が
19→25→24→30→32→34
といった具合に推移していたらどうでしょう。
粉飾の可能性は低いように思われます。
なぜなら売上高が増えれば、通常なら在庫も増えるからです。
長期間のデータを並べて分析する際には、売上高の推移と合わせて考えることが大切です。
それを簡単にするために、回転日数を用いると便利です。
回転日数は、最初から売上高との比率を加味した数値だからです。
在庫の回転日数は、何日分の在庫があるかを示す数値で具体的な算式は
在庫の回転日数=在庫の金額/(売上高÷365日)
となります。(売上高の代わりに売上原価を用いることもあります)
売上債権の回転日数は、何日分の売上債権があるかを示す数値で具体的な算式は
売上債権の回転日数=売上債権の金額/(売上高÷365日)
となります。
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