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自分の相続に備えたい方へ

終活とは

終活とは(自分史、医療介護、延命治療、葬式、相続、メッセージ)

 終活とは、人生の終わりのために行う活動を総括した意味の言葉です。
 「婚活(結婚に関する活動」」、「就活(就職に関する活動)」から派生してきた言葉だと思います。
 人間が人生の最期を迎えるにあたって、行ったおきたいことや行うべきことを考えて、具体的に行動を起こす人が増えてきたことで、終活という言葉もよく使われるようになってきたのでしょう。
 終活に関するいくつかの書籍をチェックすると、形式はともかく、内容としては概ね次のようなことが記載されています。


@自分史
 遺族に対して、自分をよく理解してもらうために、自分史を作ることが勧められています。
 特に自分が若い頃のことは、子供たちの知らないことが多いはずなので、興味深く読んでもらえると思います。
 自分の歴史だけでなく、祖先の系譜等についても、情報が自分の代で途切れることがないように、記載しておくとよいでしょう。

A医療介護・延命治療
 今は元気でも、ある日突然に事故にあって、コミュニケーション能力が大きく損なわれるかもしれません。
 そのうち何かしらの意思表示をしておこうと考えている間に、気がついたら認知症が悪化しているかもしれません。
 なので、思い立ったが吉日です。
 この文章を読んだタイミングを期に、自分はどのような医療介護を受けたいか、あるいは延命治療に関してはどのように考えているかを、キチンとメモ等を残して明確な意思表示をしておくことが望ましいと思います。

B葬式
 死んだ後のことはどうでもよいという人もいるかもしれません。
 しかし、自分が死んだ際に是非知らせて欲しい人がいたら、それだけでもリストを作成しておくとよいでしょう。
 自分の葬式を利用して、自分が今までお世話になった方々にメッセージを伝えたいのであれば、そのメッセージを準備しておいたりすることも考えるとよいでしょう。
 中には葬儀に使う写真や料理等まで、自分で決めている人もいるようです。
 ただし、葬式は残された人々が、各自の気持ちを整理するための儀式でもあるので、そのあたりも考慮しつつ負担にならないようなメッセージを残しておくと、遺族から喜ばれるように思います。

C相続・遺産分割
 自分の財産は、それぞれ誰に何を相続して欲しいか、遺言書等で自分の意思を伝えておくことは、非常に価値のあることだと思います。
 自分が死んだ後のことは、残された遺族間で決めてもらった方が、気は楽かもしれません。
 しかし、自分の気が楽になる分、残された遺族は遺産分割で悩むことになります。
実際、遺産分割の方法をめぐってトラブルが生じる割合も、非常に高くなっています。
 相続人全員が喜ぶような遺産分割に関する遺言書は、作成することが困難かもしれませんが、それでも作成しておいた方が、残された遺族は幸せだと思います。

Dメッセージ
 遺産分割に関する遺言だけではなく、残された遺族等にメッセージを残しておくことは、時に遺族の人生に大きな幸福感を残します。
 メッセージを残すことで、何か法律上の権利関係等が変わってくるということではありませんが、伝えたいと思うメッセージがあるならば、元気なうちに準備しておくとよいでしょう。
 急病等で緊急入院してからでは、残したかったメッセージを伝える機会が、既に失われているかもしれません。


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以下、目次です。

終活とは

終活とは自分史、医療介護・延命治療、葬式、相続、メッセージNow

エンディングノートとは

エンディングノートとは書くタイミングとコツ保管エンディングノートの雛形
 (参考) エンディングノートの無料サンプル

遺言書の書き方

遺言書の種類直筆遺言証書公正遺言証書秘密遺言証書・特別方式遺言遺言書の雛形
 (参考) 直筆遺言証書の無料サンプル

相続税対策

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■最終更新日 H25.6.11