中小企業の財務分析セミナー・トップ
財務分析セミナー(内容)
セミナー講師より はじめに
中小企業における収益力とは
中小企業における粉飾決算の見抜き方
財務分析の具体例
中小企業の決算書を読みこなす
キャッシュフロー分析の基本
- ┣ キャッシュフロー分析の概略
- ┣ キャッシュフロー分析から分かること
- ┣ キャッシュフロー分析の方法
- ┣ 具体的なキャッシュフローの算出方法
- ┣ A:売上高について
- ┣ B:売上原価について
- ┣ C:販売費及び一般管理費について
- ┣ D:営業外損益、特別損益について
- ┣ E:結論および留意点
- ┣ キャッシュフロー分析の留意事項
- ┣ 固定資産に関するキャッシュフロー
- ┗ キャッシュフロー分析の位置づけ
セミナー講師より さいごに
お問い合わせ
セミナー講師:石田昌宏
石田会計事務所代表
公認会計士
税理士(名古屋税理士会所属)
キャッシュフロー分析の基本
固定資産に関するキャッシュフロー
さいごは、固定資産に対するキャッシュフローの考え方です。
まず、営業外損益や特別損益に計上されている固定資産の売却損益は、そのままキャッシュフローの額ではありません。
たとえば、
簿価100の固定資産を80で売却すると、20の売却損が発生しますが
が、
費用に計上される売却損20は、支出ではなく80の入金をもたらす
ので、
キャッシュフロー分析としては入金額80
として取り扱う必要があります。
そのキャッシュフローについてですが、基本的には定期的に発生するものではないし、不可避的に発生するものでもありません。
したがって、会社の収益力を資金の収支から把握しようというキャッシュフロー分析の目的からして、固定資産の売却損益は、全く除外して考えればよいということになります。
同様に、固定資産の取得につきましても、直接的には会社の収益力に関係ないので、除外してキャッシュフロー分析をすればよいといえます。
お金がまわっているかでどうかで会社の収益力を判断するという目的でキャッシュフロー分析を利用するのであれば、固定資産の取得、売却については、原則として無視して考えればよいと思います。
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