中小企業の財務分析セミナー・トップ
財務分析セミナー(内容)
セミナー講師より はじめに
中小企業における収益力とは
中小企業における粉飾決算の見抜き方
財務分析の具体例
中小企業の決算書を読みこなす
- ┣ 基本的な財務分析方法
- ┣ 中小企業の収益力を見抜く
- ┣ 当期純利益率について
- ┣ 利益の金額で判断するリスク
- ┗ 赤字を計上する理由
キャッシュフロー分析の基本
セミナー講師より さいごに
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セミナー講師:石田昌宏
石田会計事務所代表
公認会計士
税理士(名古屋税理士会所属)
中小企業の決算書を読みこなす
当期純利益率について
儲かっている会社は、節税を考えて決算書上の利益を少なくしようとします。
一方で、赤字体質の会社は、銀行対策として、若干の利益を計上するように、粉飾をする傾向にあります。
ほとんどの中小企業は、毎期少額の利益計上をするように、決算書を作成しようとしているのです。
利益の理想的な水準は、目安として
税引前利益で売上高の0.5%
課税負担が売上高の0.2%
税引後の当期純利益が売上高の0.3%
くらいです。
売上高が1億円の会社であれば、理想的な税引前利益の水準は、その0.5%にあたる50万円くらいです。
そうすれば法人税等も数十万円ですので、その程度の納税負担ならば、比較的気持ちよく支払うことができるかです。
売上高が10億円の会社であれば、理想的な税引前利益の水準は500万円くらいとなります。
この規模の会社であれば、数百万円程度の納税負担は、重たいと感じられない金額だと思います。
逆に考えると、この規模の会社が毎期500万円程度の税引前利益を計上して、数百万円の税金を毎期納税していたとしても、それだけで安心できる業績とはいえないということです。
この規模の会社にとって、数百万円程度の納税は比較的簡単に行えるため、本当は赤字で法人税等を支払う必要がないのに、わざわざ粉飾をして黒字決算を組み、法人税等まで支払うことが多いのです。
利益率が低い場合、黒字決算が続いていても安心できないということです。
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