相続が発生したら
遺産分割におけるトラブルについて
遺産分割のやり直しについて
一旦確定した遺産分割が、後日に何らかの原因によって変更されることもあるでしょう。たとえば、知らなかった相続財産が後から見つかったり、新たに遺言書が見つかったりしたことで、改めて話し合いを行った結果、違った遺産分割方法で合意に至ったというような場合です。
そのような場合には、最初の遺産分割が有効であるかといった法律上の問題を検討しないと、新しい分割方法の相談がやりにくいので、弁護士をお願いすることが必要になるかもしれません。
また、不動産の相続登記については司法書士に相談するなどして、どのように登記をすると安くなるかということも気にした方がよいでしょう。
さらに、相続税の話はもっと複雑です。
一旦確定した分割方法によって相続税の申告が済んでいるとすると、新しい分割方法によって所有権が移った相続財産については、譲渡や贈与があったものとして、所得税や贈与税の申告が必要になるケースが珍しくありません。
相続税の修正という簡単な話にならない場合が多いのです。
ですから、遺産分割をやり直さないように、最初の遺産分割を慎重に行うことが望まれます。
仕方なく見直しが必要になった場合には、弁護士、司法書士、税理士のネットワークがしっかりしている専門家に相談して、慎重に話し合いを進めることをお勧めいたします。
次は、相続税の申告について
以下、目次です。
相続手続きについて
遺産分割協議の作成
遺産分割協議書の必要性、遺言書がある場合、遺産分割のルール、遺産分割協議書の雛形
(参考) 遺産分割協議書の無料サンプル