中小企業の財務分析セミナー・トップ
財務分析セミナー(内容)
セミナー講師より はじめに
中小企業における収益力とは
中小企業における粉飾決算の見抜き方
財務分析の具体例
- ┣ 損をしたり儲かったりする会社の決算
- ┣ 赤字体質会社の決算書
- ┣ 在庫と売上債権の回転日数について
- ┣ 回転日数で検討する
- ┣ 在庫の水増しによる粉飾決算書
- ┣ 架空売上について
- ┗ 内訳明細書のチェック方法
中小企業の決算書を読みこなす
キャッシュフロー分析の基本
セミナー講師より さいごに
お問い合わせ
セミナー講師:石田昌宏
石田会計事務所代表
公認会計士
税理士(名古屋税理士会所属)
財務分析の具体例
回転日数で検討する
売上高の推移が
100→100→100→100→100→100
という会社の在庫の推移が
19→25→24→30→32→34
であるとします。
在庫の回転日数について、長期の推移をみると
69日→91日→87日→109日→116日→124日
となります。
怪しげな増加傾向が簡単に分かります。
一方で売上高が
100→115→130→145→160→175
と増加傾向を示している会社の在庫の推移が
19→25→24→30→32→34
であるとします。
在庫の回転日数について、長期の推移をみると
69日→79日→67日→75日→73日→70日
となります。
とくに怪しげな感じはなくなります。
実際にも粉飾の可能性は少ないと思われます。
このように回転日数で長期の推移を見ていくと、在庫や売上債権による粉飾を見つけることが、たいへん楽になります。
ちなみに、赤字と黒字が交互に発生している会社が、在庫の水増し、粉飾の取崩しを繰り返して、少額の利益となる黒字決算を組み続けると、回転日数も増減を繰り返すことになります。
赤字の時に回転日数が大きくなり、黒字の時には逆に小さくなります。
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