税理士法人 名古屋石田会計事務所



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C営業・その他経営 (タイトル一覧)

1時間管理について
2整理整頓・清掃の価値
3銀行との付き合い方
4会社のイメージアップ
5仕事を断る勇気
6ブログについて
7段取りの重要性
8銀行との付き合い方、銀行の財務分析力
9ホームページ戦略について
10経費の使い方に関する工夫
11価格に対する説明
12「相手の立場に立つ」ことの難しさ
13情報収集について
14目先の小さな利益を捨てることで余裕を確保する
15トレンドから経営を考える
16ITには弱いので・・・
17目先の便利さだけではなく
18トラブル対策


1.時間管理について

時間がないという方のために、時間が足りなくなる主な原因を二つご紹介いたします。
(「ザ・キャシュマシーン(ダイヤモンド社)」より) @学生症候群:もっと時間が欲しいというくせに、どれだけ時間があっても結局テスト前にならないと勉強しない。
Aプログラマー症候群:70点の出来で十分納品できるが、時間の限り100点を目指してしまうため、結局どれだけ時間があっても、最後には時間が足りなくなる。
時間がないという人は、週4日で仕事が完結できるように自分の計画を立てることができないと思います。
計画すら難しい以上、実際にも、時間の捻出は無理でしょう。
@やAのようなことは思い当たりませんか? 本当に自分でないとできないこと以外をスタッフに任せることも、もっと本気で考える必要があると思います。
 ( 2006年 2月 )

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2.整理整頓・清掃の価値

仕事ができる人ほど机の上がキレイとか、業績のよい会社は社内もキレイ、という話を何度か聞いたことがあるのではないでしょうか。
整理整頓や掃除をしたからといって、仕事が出来るようになったり業績が向上するとは思いません。
できる人は頭が整理されているから、必要な資料とそうでないものの判断が早く、結果として整理整頓が上手くいっている。
業績がよい会社は、お客様への気遣い等がよく出来ており、汚れがあれば当然に誰かが気にして清掃するため、結果としてキレイなのでしょう。
もちろん、ただ整理整頓や清掃をするだけで業績は向上しないでしょうが、頭の整理やお客様への気配り等が出来るようになれば、自然と整理整頓や清掃が行き届く。
逆に考えれば、それができていない状況は、頭の整理や気配り等が十分でない証拠なので、まずは整理整頓や清掃から始めることも大事だといえるでしょう。
形から入るという方法です。
私は常日頃から、大きな問題は解決しにくいので、問題は大きくなる前に芽を摘むことが重要だと考えています。
ですから、小さな問題でも本気でスタッフに注意することが時々あります。
整理整頓や清掃の乱れは、大きな問題につながる「小さな芽」だと、私自身は位置づけております。
 ( 2010年 2月 )

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3.銀行との付き合い方

日銀が量的緩和政策の解除を行いました。
今後の借入金利上昇に備えて、支払利息が現在の数倍になっても利益体質を維持できるよう、早めに対応することが望ましいと思います。
ところで、私は銀行検査の仕事をするまで、銀行はどこも同じ、同じ銀行ならどの支店でも同じと思っていました。
しかし、融資業務については、銀行によって、また支店長によって、方針がかなり異なることを知りました。
銀行から借入れをするのであれば、銀行および支店をきちんと選ぶ必要があると思います。
業績がいい時は、金利の低い銀行を選べば良いでしょう。
しかし、財務内容が悪化してくると、金利アップをどう求められるか、返済猶予にどの程度応じてもらえるかなど、対応が大きく異なります。
業績が悪化してからでは、取引銀行の変更は困難ですので、悪化が懸念される場合には、早めに対応して、十分に支援してもらえる銀行をメインに変更し、よい関係を築いておくことをお勧めいたします。
また、銀行では支店長が本部に融資の決済を求める仕組みになっています。
本部での評価が高い支店長の方が、当然ですが決済が通りやすくなります。
したがって、優秀な支店長が配属される確率が高い支店と取引される方が何かと有利です。
(規模や地域によってお勧めの金融機関・支店が異なりますので、気になる方は個別にご相談下さい。)
 ( 2006年 4月 )

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4.会社のイメージアップ

競争の厳しい経営環境下では、サービスの機能的な側面だけでなく、それに付随するイメージやサービス提供者の人柄がとても重要になってきます。
同じサービスでも、信頼のできる人から、あるいは、好感の持てる会社から購入したいと思うからです。
会社の好感度を高める工夫として、大企業では社会貢献事業を行いパンフレット等でPRをする等の戦略をとっていますが、それは一部分の会社です 基本的には社長をはじめ社員の人柄等で勝負することになるでしょう。
社長業をするならば、まずは自分自身が周りの人から愛されるよう努力することが、とても大切だと思います。
社員や取引先の中に、自分のファンを増やしていくことは、収益力のアップや経営の安定化につながるでしょう。
さて、イメージアップの方策として、私が特に気にしているのは、掛かってきた電話に対する応対です。
私共の事務所では、新入社員には当面の間、電話に出ることを許可していません。
事務所のことを十分に理解していない人が電話に出ることで、お客様の印象を害することがあってはならないからです。
電話応対は会社の重要な顔です。
男女差別はよくありませんが、代表電話を若くて優秀な女性社員に任せることは、イメージアップ戦略として価値があると思います。
私が若い女性の声を出せるのであれば、代表である私がすべての電話に対応したいくらいです。
 ( 2011年 6月 )

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5.仕事を断る勇気

景気がよくなったといわれる一方で、中小企業には厳しい状況が続いているように感じます。
私が対応させていただいた経営相談では、「仕事はあるのだけど単価が、、、」と話される社長が目立ちます。
受注と発注サイドで需給バランスが崩れている多くの業種では、競合他社による低価格での営業攻勢があるため、今まで通りの受注を確保しようと、つい低い単価で受注を継続してしまうという構造的問題に陥っている会社が多いのでしょう。
私はそのような会社が業績回復をするために、一定の頻度で仕事を断ることが大切だと思っているのですが、「そんなことをしたら、次から仕事が来なくなる」と、ほとんどの社長から反論されます。
それは、その通りでしょう。
しかし、事業とは現状や将来性等を踏まえた上で、「このサービスを、この単価で提供し、これだけの利益を目指す」という順序で考えるのが本筋です。
いくらでしか受注できないという現状を打破できず赤字で事業を続けるなら、早々に撤退すべきです。
力はあるのに、いいように単価を叩かれている会社も少なくありません。
断った時に、もっと払うから受託してくれといわれて提示される額が、需給で決まってくる本当のサービス価値です。
自社の本質的な価値は仕事を断ってみないと分かりません。
その世界に飛び込む最初のリスク、つまり失注等を恐れていては、得意先の思うツボでしょう。
売上げを伸ばすことだけに集中し、何が何でも受注しなければと考えていると、ツボに落ちます。
「事業規模を縮小し自社の受注キャパを小さくする→受注を部分的に断る必要が生じる→仕事を選ぶ」という方向性で事業を考えることも、今は有効な戦略の一つだと思います。
 ( 2006年 9月 )

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6.ブログについて

ブログとは、インターネット上で簡単に作成できる公開日記のようなものです。
ミクシーが上場に際して市場から評価されたように、ネット上のコミュニケーションは今後も益々拡大していくと思われますが、その中でブログは中心的な役割を果たしています。
ブログを経営に有効活用する会社が増えています。
「何で日記が経営に、、、?」と思われる方は、このHM通信を考えてみてください。
(ネット上の日記ではありませんが、効果はブログに似ていると思います。)
ブログは、何かしらのメッセージを伝える手段の一つですが、既存のパンフレットや広告、営業トークでは伝えにくい種類のメッセージを発信することが可能な、今までになかったツールだと思います。
HM通信は、私が日々の業務で得た有用な情報等をお伝えするにあたり、できれば直接訪問してお伝えすべきですが、多くの関与先に訪問することは現実的に困難なため、代わりの手段として始めたものです。
しかし結果として、情報提供だけではなく、私個人の日常生活や価値観等が伝わるため、ご批判もあるとは思いますが、石田会計のファンが増えているように感じられることが多いのも事実です。
ブログをはじめると、文面を通して人間性や価値観まで伝わってしまうことによって、対外的には会社のファンが増えることで売上アップに寄与したり、内部的には従業員のモチベーションをアップさせることが可能であったり、ブログへの反応を経験することで自分自身を見つめ直すキッカケが得られたりと、価値ある効果が期待できます。
ブログは非公開でも始められます。
私自身がネットに掲載しているブログも、最初の10回は非公開で始めました。
ブログ、始めてみませんか? 
( 2006年 12月 )

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7.段取りの重要性

段取り時間の短縮は、経営課題の一つですが、一方で、段取り八分(段取りをキチンとしておけば仕事の8割は済んだも同然)という言葉もあります。
段取り時間はどう考えるとよいのでしょうか。
地道な作業より、パソコンの自動機能等を使った方が早くて正確な作業の場合、残念ながら地道な努力は評価されません。
評価されるには、まず自動機能の存在に気がつく必要があります。
私はスタッフ対して、「作業前に頭を使うように」、「単純作業でも頭を使え」、「常に作業の目的を意識して」ということを何度も指示しています。
一番望ましい(早い、正確、報告しやすい等)結果が得られる作業手順を実践するためには、まず取り掛かる前に、方法を検討する時間を確保することが重要です。
急がば廻れです。
また、最初に目的を正しく認識すれば、その観点からみて過剰や無駄な作業を省略することができます。
相談や報告等を、いつ誰に行うかを工夫すれば、知らなかったスキルが入手できたり、やり直し等の無駄が削減できたりします。
事務作業だけでなく、たとえば営業活動でも、成績のよい社員は事前の段取りが上手いので、無駄な動きが少ないといわれます。
いい仕事をするため、段取り上手になることは重要な要素といえるでしょう。
ちなみに、効率等を高めるための段取りでなければ、段取り時間は短いほど望ましいと思います。

<補足コメント>
私が大学の理工学部(工業経営学科)で主に学んだのは、統計学や確立論を利用した、業務・物流の効率化・最適化です。
そんなこともあって、単純作業を与えられると、誰よりも早く正確に行おうと、異常な情熱を傾けてしまいます。
人間の動作を科学的に分析すると、探したり位置を合わせたりする動作に、大きな時間が必要なことが分かります。
なので、探す作業が少なくなるよう、事前に資料整理したり、簡単に位置合わせができるよう、作業場のレイアウトを工夫したりすると、作業が楽になるだけでなく、作業効率も大きく向上します。
 ( 2011年 5月 )

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8.銀行との付き合い方、銀行の財務分析力

私は金融証券検査官としての3年間で、17金融機関に立入検査を行い、約3000社の決算書や融資状況を見せていただきました。
退官後も100回以上は金融機関での会議に出席し、70回くらいは支店長や融資担当者等が相手のセミナー講師を勤めてまいりました。
その経験から、地方銀行や信用金庫の財務分析力は、各個人レベルでも組織レベルでも、非常に不足していると感じます。
そのため、財務内容は良くないのに有利な条件で借入している会社が珍しくない一方、業績が良くても高い金利を払っている会社は少なくありません。
銀行に対する有利な付き合い方を二つ紹介します。
一つ目は、支店長や担当者に対して自社に有利な情報をタイムリーに流し、常に明るい展望を語ることです。
財務分析力を補うヒアリング情報は、融資判断等に大きな効力を発揮します。
二つ目は、複数の銀行取引によって常に融資条件等を競わせることです。
他行に負けないためなら、基準金利表を逸脱した低金利での融資も可能になります。
また「他行も融資を行う状況なら問題ないだろう」ということで、財務分析に自信がない支店長も、安心して融資の話を進めてくれる可能性が高くなります。
ちなみに、銀行に対して主張すべきはキチンと主張することが大切ですが、メイン銀行に対しては、メイン銀行としてのポジションを尊重するような取引(融資量の按分等)が望ましいと思います。

<補足コメント>
金融証券検査官の経験がなかった頃の私は、銀行の判断基準がよく理解できませんでした。
おそらく会計事務所の仕事を長く続けていても、その状況は変わらなかったと思います。
銀行の判断基準は、極論を言えば金融庁が決めています。
だから私が変だと思っていたことも、全ては金融庁の指導が原因だったという事が分かりました。
退官後は銀行の判断基準や銀行員の価値観等まで理解できるようになったので、銀行交渉が得意になりました。
当然に、お客様へのアドバイスもレベルが上がったと思います。
 ( 2011年 11月 )

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9.ホームページ戦略について

先日、金融機関の支店長研修で、ホームページ(以下、HP)に関するセミナーの講師を務めました。
「うちの業界にHPは関係ない」という社長様も依然多いのですが、HPは電話や名刺と同じように、あるのが当たり前と思う人が増えているように思います。
石田会計事務所は、「石田会計」と検索すれば1ページ目に出てきます。
SEOという技術を用いているため、「会計事務所名古屋」と検索しても1ページ目に出てきます。
そのため、新規のお客様がHP経由でも順調に増えています。
お客様のHPをSEOの観点から手直しすることも時々ありますが、その中で営業効果が上がった事例は珍しくありません。
HPは既存のお客様や社員に対して、パンフレットや社内報としても機能するし、しかも更新が簡単で、非常に便利な道具だと思います。
特に社員を採用する際には、求人雑誌より求人サイトの方が効果を期待できる時代なので、自社のHPで魅力的な会社に思われるよう工夫をしておくことは非常に重要です。
石田会計では求人広告が不要なほど、自社HPでの求人に対して応募があります。
HPに載せる文章を考えることは、そのまま営業トークや、社員のモチベーションを上げる方法を考えることにもつながります。
だから本気で考えるほど難しいと感じる反面、いい効果も得られます HPは更新しやすく、一方で更新しなくても手抜きに思われないデザインが使いやすいと思います。
HPについて気になる方は、経験も踏まえたアドバイスをいたしますで、遠慮なくお問合せください。

<補足コメント>
「HPを見たよ」と友人・知人・同業者から言われることは珍しくありません。
特に当初はそんな反応しかありませんでしたので、気恥ずかしい思いをしました。
特に同業者からの反応は気分的に嫌でした。
しかし、そのような身近な方から評価されることも意識してメッセージを書く(経営をする)ことは、実務として役に立つと思えるようになりました。
今では同業者から、「石田さんのところは面白いね」という印象を持ってもらえることも意識しながら、HPの更新等を行っています。
 ( 2008年 9月 )

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10.経費の使い方に関する工夫

私共では、会計事務所向けの専門紙2誌、雑誌1冊をはじめ、社会保険労務士向けの雑誌1冊、銀行向け専門紙1誌、日経ビジネス、ビジネス図書の紹介雑誌1冊を購読しております。
読むために購読しているのは勿論ですが、最近では、それらをウォールラックに並べて、応接室のインテリアとしても活躍させています。
事務所にお越しいただく方々の目に止まれば、勉強熱心な事務所と評価してもらえるのではと考えてのことです。
経費を二つの目的に活かすよう工夫をすると、コスト削減と同様の効果が得られると思います。
 ( 2012年 3月 )

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11.価格に対する説明

よさそうな商品が激安で売っていても、安い理由が分からないと不安となり、購入しにくいのではないでしょうか。
「こういった理由で安い」と説明され、その理由に納得がいけば、大きな満足感をもって購入にいたると思います。
商品の価格については、お客様が納得いくような説明をつけて提示できるよう工夫することが大切だと思います。
お客様のニーズを満たすために必要なコストをかけた商品なら、説明を工夫することで安くない金額で購入してもらえる可能性が高くなると思います。
ただ安いという理由だけで選ばれてしまう商品を扱っていては無理ですが。
 ( 2012年 5月 )

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12.「相手の立場に立つ」ことの難しさ

マイホームを建てるため、ホームページにて地元の工務店を検索し、その中から数社を選んで連絡をするという経験をしました。
多くの業者を見つけることも簡単ではありませんでしたが、その中から問い合わせをする数社を選ぶ作業が、思っていた以上に大変でした。
会社の特徴を説明するページは多いのですが、それは先方の都合。
どのような施工に対応可能か、営業エリアはどこまでか等、当方が知りたい情報は意外と充実しておりませんでした。
また、殆んどの場合に「お気軽にお問い合せ下さい」とありますが、そう言われても連絡し難いもの。
最初は、何時、どのように連絡して、何をお伝えすればよいか等、具体的に指示いただいた方が連絡しやすいと感じました。
その他にも多々感じたことがあります。
そのような経験を踏まえ、石田会計のホームページも何カ所か改訂いたしました。
見ていただく方を意識して作っていたつもりでしたが、まだ甘かったと反省しています。
客観的立場の人に意見を求めたり、自分自身で疑似体験するなどして、相手の立場をもっと積極的に理解する努力をしていかなければと改めて思いました。
 ( 2007年 8月 )

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13.情報収集について

尊敬する監査法人時代の上司が、「日経新聞社の担当監査法人に有利な記事を書く日経新聞は嫌いだから読まない」と言っていた影響で、私は日経新聞を購読したことがありません。
日刊紙をまったく読まない時期も何度か経験しましたが、新聞情報を知らなくても、日常生活や仕事上で困ることは、ほとんどないと感じていました。
その代わりに雑誌や書籍をよく読んでいたので、かえって的確な情報収集や、事象の客観的評価ができていたように思います。
最近はインターネットを利用する機会が増えましたが、ネット上の情報は視点が多面的であったり、内容が深かったり、本当に役立ちます。
格差社会では、他者と同じ情報に基づき同じ行動をしていると、格差の底辺に埋没してしまいます。
知らずに損をするのも自己責任といわれたりするのでしょう。
(ちなみに税務会計の世界でも、銀行検査で約5000社の決算書を分析した経験上、約2〜3割の会社が決算方法で損をしていると感じました。)
私自身、受け身の情報に満足せず、もっと主体的に情報を収集する環境、技術、習慣を確立しなければと、最近強く感じています。
 ( 2007年 2月 )

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14.目先の小さな利益を捨てることで余裕を確保する

できる人、順調にいっている人には、どこか余裕が感じられます。
上手くいっているから余裕があるのではなく、余裕があるようにしているから、上手くいっているのだと思います。
余裕を確保することを重視する価値観や行動パターンが、成功の秘訣ということです。
常に全力投球するということは、例えば80%の出来で許されるものに対して、100%の完成度を目指してしまうということです。
必要とされていない20%については、単なる無駄になっている可能性があります。
時間がある限り目一杯働いてしまうと、目先の出来高は増えますが、トラブルが発生した際に十分に対応できなくなります。
さらに深刻な問題として、魅力的なチャンスが近くにあっても、それに気が付かなくなります。
情報の整理や段取り、気分転換のための時間を確保することは、短期的には損のようで、実は得になる。
少ししか儲からないことを断わると、短期的な利益は減りますが、結果としては利益が増える可能性が高くなるということです。
目先の利益のために頑張りすぎて、結果として損をすることのないよう、まずは自分自身の行動を見つめ直すだけの時間は最低限確保したいものです。
 ( 2007年 3月 )

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15.トレンドから経営を考える

愛知県経営者協会で行われた大前研一さんの講演会資料を面白く読ませていただきました。
(講演会資料をご入り用の方は、当事務所までご連絡ください。)
15歳以下の子供が最近10年で2000万人から1700万人に減少する一方で、ペット(犬、ねこ)は3年で1500万匹から2500万匹に急増したそうです。
35歳の独身女性は35%、35〜40歳の独身男性は42%、この10年の離婚率は50%だそうです。
米国では50代の資産が一番多く、半分くらい残して死ぬ、イタリア人は資産ゼロで死ぬのに、日本人は定年時より死ぬ前の方が金持ちだそうです。
日本は好景気であり、トレンドを考慮すれば、ビジネスチャンスは数多く残っている一方で、一般国民は、今のトレンドで考えると幸せになれない。
個人レベルで自衛するしかないとしています。
(私も同感です。)
事業が儲からない業種にシフトすると、頑張っても利益計上は困難になるのに、そういったトレンドに十分に対応できず、赤字を流し続けてしまう経営者は少なくありません。
変わることは非常に難しいですが、これからの時代、広い視野でトレンドを捕らえて、早めに自分を変え環境変化に対応していくことが、経営にとっても、幸せな人生の達成においても大切だと、あらためて感じました。
 ( 2006年 8月 )

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16.ITには弱いので・・・

ITには弱いので・・・ IT業務の担当をしていたスタッフが退職するに際して、スタッフ同士で業務の引継ぎを行わせました。
そして、引継後に新しい担当者から引き継いだ内容を確認しました。
私の予想通り、バックアップの作業方法は教えてもらっていましたが、何のために、何を行っているのかというところまで理解しようとはしていませんでした。
たとえば「サーバーが壊れたら何が使えなくなるのか」という現状把握や、「実際に壊れたらどう復旧するか」という具体的なレベルでは考えられていませんでした。
「ITには弱いので・・・」という弁解も予想通りでした。
結局、私がフォローしました。
人事の世界では、「同じことの繰り返し業務は、パートで出来るようマネジメントする」ことを前提に、「繰り返しではない業務(今の自分では出来ないこと)に遭遇したときに、何とか出来るように努力する」という姿勢を持ち合わせている人が、価値のある人材だといわれています。
また、行っている業務の意味や役割を、深いレベルで考えながら仕事をする人が、アイディア等によって業務を改善していける優秀な人材であることは、いうまでもありません。
ITに関しては、自信がないという理由で全く関わろうとしない人が多いので、私としては本当に気掛かりです。
仕事に対する姿勢のあり方について、スタッフにキチンと理解してもらおうと思い、今回の件を事例として、所内会議にてスタッフと議論をいたしました。
 ( 2011年 3月 )

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17.目先の便利さだけではなく

先般、当事務所にビジネスフォンを導入いたしました。
ネットで探した業者から設定済みの機材(固定機2台と無線6台の合計8台)を購入し、既存のISDN回線に自分で接続して、無事に使えるようになりました。
購入金額は、普通に業者から購入場合と比較したら激安の約10万円でした。
地元の営業マンからも1社だけ話を聞いたのですが、同等品は設置工事付で約25万円、当事務所の他回線等まで1つの機材で便利に使える最新機材ならば100万円程度とのこと。
最新機材には魅力的な機能がついており、初期投資額は長い目で見ればペイする額だと思いましたが、そのような機材を導入すると、その後のメンテナンス等まで業者依存になってしまいそうで、それは何としても避けたいと思いました。
経営者として自分が理解できない部分は、少しでも増やしたくないという思いです。
システムはパーツ毎に分割して利用すると、多少の不便はあっても、自分でメンテや工夫できる部分が増えますし、一部の機能が陳腐化した場合でも、そこだけを更新することが可能なので、メンテナンス費用が安く済みます。
状況変化に対しても、適時適切に対応することが比較的容易になります。
システムを統合することで目先の便利さを追求すると、一方では、変化への対応を難しくしたり、対応に大きなコストが発生する可能性が高くなると思います。
そのあたりのデメリットを考慮することは、システム導入に関する大切な視点だと思います。
 ( 2009年 3月 )

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18.トラブル対策

経営を行っていくうえで、ミスやトラブルは付き物です。
ミスやトラブルを事前に防ぐために、ミスやトラブル後の対策は大変重要です。
たとえば、機械が壊れて製造ラインが止まり、納期が守れなかったとします。
当然納入先からクレームがつきますが、そのときに「すいませんでした。
しかし、機械は既に修理をしましたので、今後の受注については納期を確実に守れます」と答えていませんか? これでは不十分です。
もう一度機械が壊れたら、また納期を守れないことになります。
「二度と納期遅れを起こさせない改善」 たとえば、@ラインを二本にし、一つのラインが止まっても、もう一つのラインをフル稼働すれば対応できるようにするとか、Aすぐに機械の修理が可能な人材を育成するとか、B同業他社と非常時の協力関係を確立しておくなどの対策が必要なのです。
これを機に、他の機械についても「仮に壊れたならば納期に与える影響はどうなるか」を検証するような十分な対応をしていれば、そのこと自体がセールストークに利用できるなど、ミスやトラブルを顧客からの信頼を高めるキッカケにできるかもしれません。
このような徹底的な事後の対策を一つずつ積み上げることによって、結果として十分な事前対策が確立されます。
雪印や三菱自動車でも、このような対応をしていれば大きな過ちを何度も繰り返すようなことはなかったのでしょうね。

<補足コメント>
先日、パソコンのコードに備品が引っかかり、一部のパソコン電源が切れるというトラブルが起きました。
作業途中のデータが消えて大きなショックを受けました。
その後、備品の配置やコードの接続方法を改善し、二度と同様なトラブルが起きないよう対応をいたしました。
今月のトピックはこの事件がキッカケです。
(当事務所のデータを保管しているサーバーの管理については、すべてのデータを毎日バックアップしておりますので、ご心配なく!)
 ( 2004年 5月 )

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