税理士法人 名古屋石田会計事務所



税理士紹介>コラム



会計事務所通信のバックナンバー

毎月発行のFAX通信 10年分 (400字詰の原稿用紙250枚分)

発行していたFAX通信のコラムが240タイトル(10万文字超)ありました。
お客様から結構評判がよかったので、内容的に陳腐化が少ないものを選んで掲載いたしました。


コラムの分類

        
@リーダーシップ (15タイトル 下にサンプルあり
A人事関連 (19タイトル 下にサンプルあり
B経営戦略 (20タイトル 下にサンプルあり
C営業・その他経営 (18タイトル)
D税務会計 (20タイトル)
E各種の情報提供 (13タイトル)
F会計事務所の業務報告 (16タイトル)
Gその他 (18タイトル)

サンプル



リーダーシップ

経営ビジョン

ライブドアの行為が話題となっています。法的には問題ないのでしょうが、資金力に任せて横取りするような行為は日本の文化に合わないと反発を招き、結果として大きな摩擦を招いているようです。
最終的にどう決着するかは分かりませんが、今回の件がライブドアにとって不必要な敵を発生させてしまったことは確かだと思います。
「より社会的価値の高い文化を持ったテレビ局に改革すること」を主目的として全面に押し出し、「そのために今回の行為は止むを得なかった」と低姿勢で発言し続ければ、状況は違っていたと思います。
同じ行為でも説明によって評価は異なります。

モノには恵まれた今、仕事にやりがいを求めている人は多いようです。
基本的には給料をもらうために働いているのでしょうが、その奥には「自分の価値を高めたい」、「社会に貢献したい」といった思いが眠っており、そこを刺激されると強い力を発揮するといわれています。

最近の経営書には「まずは経営ビジョンを作成しろ」と書いてあります。
「ビジョンって何のことか分かりにくい」と言われますが、要は「同じ行為でも目的によって美しくも醜くもなる。美しい目的を掲げれば、本気になり力を発揮する」ということです。
それが経営に必要とされているビジョン(経営理念)です。
「こんな会社を目指そう。こんな価値あるサービスを提供しよう。」そういわれれば、ついやる気になってしまうような、そんな目標を考えていますか。


TOPへ


人事

生物は変化を嫌うように出来ている

太古の昔、行動エリアや気象条件など何かが変化すると、危険に直面することが多かったため、生物のDNAには変化を避ける行動特性が組み込まれているそうです。
一方で、「生き残ることができるのは、強いものではなく変化できたものである」というダーウィンの有名な言葉もあります。

外部環境の変化がない短期を前提とするなら、自分自身は変化しない方が安全・安心であるものの、環境変化(長期)を前提とするなら自分自身の変化も不可欠、というのが適切な理解だと思います。

外部環境が変化して、自分自身も変化しなければならないと認識したとしても、自分のDNAは変化を否定し、自らの変化を強く抑圧しようと働きかけてきます。
そのせいか、赤字体質脱却が極めて難しい状況でも、大改革や撤退ではなく現状維持を選択してしまい、結果として資産を減らし続ける社長は少なくありません。

環境変化が激しい今日、敵はライバル会社だけでなく、自分の中にも敵がいると考えた方がよさそうです。
自分が潜在的に変化を強く嫌っているということを十分に踏まえた上で、自分のおかれた状況を出来るだけ客観的に分析し、変化が必要かどうかを熟慮することは、本当に大切だと思います。

このことは思いのほか難しい課題だと思います。
なにしろ相手は自分自身の根底にあるDNAだから。



TOPへ


経営戦略

成功事例に学ぶ

変化を起こす人、変化に対応する人、変化に対応しない人の3つに分類した場合、どのタイプが経営者として有利でしょうか。

まず、変化を起こす人の場合は、とにかく大変です。
変化を起こすには、大きなエネルギーが必要でしょうし、先見性や行動力が伴わないと大失敗してしまう恐れがあります。
その代わり、成功すれば大きな利益が得られる可能性も高くなります。

変化に対応しない人の場合は、変わらないことによる信用や安心感が得られるという効果が期待できます。
しかし、社会のニーズとかけ離れていくことで売上が減少し、更には経営に行きづまる危険性も伴います。

変化に対応する人は、一番無難な選択といえます。
先行して変化を起こしている同業者の情報把握に努め、当該変化が有効であると判断したときには、できるだけ短時間で上手に真似をするという作戦です。

いずれにしても、経営環境の現状把握や将来予測、同業で成功している戦略(業績の良い会社と、そうでない会社の違い)の分析等を十分に行うことは大切です。
そして、必要と思われる変化は、確実に実行する行動力も合わせて大切です。
極めて優秀な経営者であっても、成功事例の見出せないような赤字体質になってしまった業界においては、利益をあげることが困難だと思います。


TOPへ